インドはムーディーズの格付け引き上げや、世界銀行によるビジネス環境ランキングの順位の上昇を通じて、国際競争力を向上させてきている。その主因は、インドが2017年から2018年にかけて行った、GST(物品・サービス税)導入、インド破産法の施行、銀行の資本増強など、重要な分野での構造改革にある。本稿では、最近インド議会で発表された”Economic Survey 2017-18”(経済白書)について論じる。前述の改革はインド経済に影響を及ぼし、今後数年で大きな構造的利益が見込まれている。これらの情報は、インドへの投資や市場開拓に意欲がある企業や、アジアでのビジネス拡大を目指しフィージビリティ・スタディを行っている企業に対してとても有益なものになるであろう。
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